イルガチェフェは、海抜1,700〜2,200mの高さで栽培されており、赤道付近にあるにもかかわらず朝や夕方など日照量が少ない時間帯は半袖では肌寒く感じるほどです。標高が高く寒暖差があるためにコーヒーノキはゆっくりと成長し、コーヒーチェリーに栄養を蓄え、上質な風味と甘みがじっくりと生み出されます。

天日乾燥によりコーヒーチェリーから生豆を取り出すナチュラル製法は最も古くから用いられてきた方法です。 エチオピアを含む多くの国で今でも一般的に行われており、品質向上のため発酵を工夫するなど新しい手法も生まれています。

歴史的にナチュラル製法のような乾式処理は乾燥して暖かく、降雨量の少ない日照量の高い地域で行われてきました。エチオピアではアフリカンベッドと呼ばれる乾燥用の棚台でしっかりと太陽の光を浴びて乾燥されます。10日〜14日間丁寧に乾燥されることにより本来持っているチェリーの甘さが最大限まで引き出されます。 また、アフリカンベッドを使うことでコーヒーチェリーが直接地面に触れず、過度な熱や湿気を避け、カビの発生や菌の付着も予防できます。