コロンビアはコーヒー生産量が世界第三位です。 南アメリカ大陸の西側を南北に連なるアンデス山脈の北端に位置しており、標高5,000m級の山々がそびえ立ちます。 コロンビアコーヒーはそういった標高の高い山々の傾斜面で栽培され、大きい標高差を利用して年間を通じたコーヒーの収穫を可能にしています。 気候的には昼夜の寒暖差が大きく雨季・乾季がはっきりとしていることに加え、有機物を多く含む火山灰の土壌でコーヒーの栽培に適しています。

農園さんたちはほとんどが小規模で、急斜面に連なった木々から手摘みでコーヒーチェリーを収穫しています。 山岳地帯での収穫なので、トラックも入れず、ロバを使っての運搬もコロンビアコーヒーの有名な風景です。コロンビアのコーヒー産地に関わる文化的景観は、世界遺産にも指定されています。

シェラネバダ、ナリーニョ、ウイラなどの有名な生産地が多数点在し、どのエリアも個性を競うかのように特徴的な風味を出しています。スペシャルティコーヒーでは同じコロンビア産であっても農家やエリアによる味わいの差を楽しむこともできます。