熱く焼かれた荒野を思わせる風味!
〜悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い〜シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール
タレーランの言葉を題材にしたコーヒー第2弾。
ローストされた麦のように香ばしく、ほのかに香るバニラの甘い香りが特徴です。
カネフォラ種(通称ロブスタ、ロブ)100%を焙煎したコーヒーですが、しっかりと完熟した品質の高いコーヒーチェリーを厳選、欠点豆を丁寧にハンドピックすることで嫌な雑味やロブスタ特有のオフフレーバー(通称ロブ臭)を無くしています。そのため甘いバニラの香りとコクがしっかりと感じられ、いままでに飲んだことのない風味を楽しむことができます。
コーヒーに詳しい方はもしかすると「ロブなんて臭いし苦いだけで飲めない」と思われるかもしれません。実はロブスタの成分には苦味のほか、コクのもととなるクロロゲン酸がアラビカ種よりも多く含まれています。豆の選定や欠点豆の除去、焙煎を工夫することでクリーンかつ甘みのある風味を出せることは理論的にも分かっており、よくアイスコーヒーに入れるとコクが出ると言われるのはこのロブスタの特性があるからです。
あまり知られていないことですが、ヨーロッパでコーヒーというのはブレンドすることが前提です。イタリアの国際カフェテイスティング協会(IIAC)の規定ではエスプレッソは5〜13種類の豆をブレンドしなければならないとされており、ロブスタを2割〜5割混ぜることもイタリア系エスプレッソの特徴です。さらに言うとヨーロッパに出回るロブスタは品質が高く、コーヒー文化の浅い日本は品質の悪いロブスタしか手に入れることができなかったという説もあります。
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わかっています…、本当は“コーヒーを口に含んだときに感じる温度的な熱さのことですよね。普通ならそうですが、私たちロースターはお客様の淹れ方をそばで見ることはできません。
それなら温度ではなく熱さを感じるコーヒーをつくるにはどうすればいいのか…。
実はタレーランの言葉を題材にした4つのコーヒーの中で、この“HELL-COFFEE”が一番悩みました。
悩みに悩んでふと目に入ったフレーバーホイールとそこに書かれた“ROAST”、“GRAIN”の単語…、そして昔飲んだコーヒーを思い出しました。
ある喫茶店でメニューを見ると「インドネシア」と書かれていました。
“マンデリンやトラジャではなくインドネシア…?“
もしやと思い注文したコーヒーを飲むと、あのロブスタ特有の麦茶のような香り。
しかしアスファルトのような臭いやえぐみはなく、麦の香りも上質な麦茶にあるような香ばしいものでした。おそらくWIBを丁寧にハンドピックして嫌な雑味が出ないよう焙煎も工夫しているのだろうと思いあたりました。
ただ、ブレンドではなくストレートでロブスタを飲ませることは当時としてはかなりぶっ飛んだ発想ですし、“面白いものを見た“程度ですっかり忘れていました。今回改めて調べてみると最近では上質なロブスタを熱い思いで栽培している農家さんもいるようで、“これならやってみても面白いかも”と思ったのがこのHELL-COFFEEです。
まずいコーヒーのレッテルを貼られたロブスタが地獄から復活できる日は来るのでしょうか?焼かれた麦のように地獄の熱さを感じてもらえればと思っています。
「悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い」
シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール